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明日葉のその他の生理機能成分と効果

ゲルマニウムは土壌しだい

かつて明日葉には大量のゲルマニウムが含まれている、といわれたことがあります。

しかし、調べてみると、それは間違いといっていいほど含まれてはいなかったのです。

植物は、元来地中にある成分を根から吸収して蓄えます。

ゲルマニウムもそうした「吸収される物質」で、土中にゲルマニウムがなければ、どんな植物でも含むことができません。

つまり、土の中にある程度の濃度でゲルマニウムが存在していることが、最低の条件なのす。

ところが、土中にゲルマニウムを含むような場所は限られており、そうした土壌で育たない限り、植物にゲルマニウムが含まれることはないのです。

火山の近くで、土中にゲルマニウムがあれば話は別ですが、でも、そういう明日葉でも、栽培による連作で土中のゲルマニウムがなくなってしまえば、あとは「ゲルマニウムなしの明日葉」となってしまうのです。

早い話、大根でも人参でも、ゲルマニウムが大量に撒かれた畑で育てば、ある程度のゲルマニウムを含有した大根、人参ができるというわけです。

しかし、明日葉にゲルマニウムが含まれていないからといっても、明日葉の評価が落ちるとは思えません。

それ以上に、すぐれた成分が含まれているからです。

セリ科の植物のクマリンは凄い

明日葉はいうまでもなくセリ科の植物です。

あの苦みはセリ科独特のものですね。

ところで、セリ科の植物は多くの場合、薬用として使われています。

セリ科植物が、薬用として有用な主な理由の1つが、共通して含まれているクマリン(類)という成分です。

クマリン類はさまざまな薬効が認められており、セリ科の特徴なのですが、もちろん明日葉にも含まれています。

クマリン類として明日葉に含まれているのは「プソラレン」「インベラトリン」「コロンビアナジン」「イソラゼルピチン」「ラゼルピチン」「セリニジン」と、なんだか舌を噛みそうな名前の成分です。

ところで、このクマリン類の含有量には、産地によって成分組成が異なっていることがわかっています。

つまり、八丈島産と大島産とでは違っているのです。

これはクマリン合成の遺伝子が、産地によって異なっているからかもしれませんが、まだこれは研究中です。

とはいっても、セリ科植物である以上は、多くのクマリンが含まれており、他の薬用セリ科植物と同様に、「効く」ことには違いありません。

増えている大腸ガン防止には食物繊維

最近、日本人の間に「大腸ガン」が増えてきたそうです。

それまでは「胃ガン」になりやすい日本人が多かったのですが、食生活が欧米化し、肉食が普及しすぎたため、ともいわれています。

また、そのためでしょうか便秘になる人も増えているようです。

もともと日本人の腸は、欧米人に比べて長く、穀物を消化、吸収するのに適した形態をしているのですが、

便秘・肉食というダブルパンチで、腸管内でさまざまな有害物質がつくられ、結果的にそれが長く腸内に留まることになってしまい、体内に吸収されてしまうわけです。

これを防ぐには、食物繊維が多いに役立ちます。

食物繊維の栄養価はほとんどないのですが、しかしその働きは重要で、腸管内の有害な物質を吸収し、体外に排泄したり、あるいは腸の蠕動運動を刺激したりといった働きがあります。

つまり、悪いものを早く、体の外に出す力があるわけです。

明日葉にはほうれん草の2倍の食物繊維

植物には多かれ少なかれ食物繊維が含まれています。

ですので、便秘気味の人は野菜や穀物を摂るように心がけるといいわけです。

したがって、そのためだけに、あしたばを食するという必要はないと思います。

「ついでの効果」という表現はおかしいかもしれませんが、数値的に見ると明日葉にはほうれん草の2倍の食物繊維が含まれていますので、まあ、あしたばを食べると、ついでに食物繊維もたくさん摂ることができる、ということになります。

つまり、明日葉10グラム、ほうれん草を20グラムロにすれば、数値的には一緒になるわけです。

かといってことさら「食物繊維がほうれん草の2倍も含まれている」と声を大きくするほどのこともないと思いますが。

「便秘が治って、少しダイエットにも効果があったみたい」という女性の声もときどき聞きますが、いずれにしても便秘は、万病の元と考えてぃぃくらいさまざまな害をもたらしますから、早めに対処したほうがいいでしょう。

食物繊維は腸のお掃除屋

食物繊維には栄養的にはみるべきものがありませんので、長い間「不要のもの」と考えられてきました。

ところが、ここ十数年の間に「腸内の余計なものを掃除する」「消化液などの分泌を活性化する」ものとして見直されました。

第六の栄養素ともいわれます。

ところで、昔はこんにゃくが「胃や腸を掃除する」といわれていました。

食物繊維といった概念がまだなかったのですが、体験的に「栄養のないものでも有効な食べ物」として認識されていたようです。

とくに、女性はこういったものを、好んで食べていたようです。

無用の用という言葉がありますが、まさに食物繊維はそれだと思います。

何にも役に立たないようにみえても、立派に役立つものというわけです。

ただし、だからといってむやみに食物繊維ばかりを摂りすぎるのも考えもの。

というのは、腸内の掃除をするわけですから、多少は有効成分もその中には含まれるわけで、何ごともほどほどが肝心です。

最近はこんにゃく成分をお菓子風にアレンジして、ダイエット食品として売り出している企業もあります。

それらも、ほどほどに摂っていただければと思います。

カロチンもガンや心臓病予防に

カロチンといえば人参ですが、あしたばにも人参の半分程度のカロチンが含まれています。

グラム単位では、比較的多く含まれているといっていいでしょう。

とはいってもカロチン摂取を目的にするのなら、やっぱり人参がいいに決まっています。

ところでカロチンといってもいろいろな種類がありますが、大切なのはペーターカロチンと言われるもの。

ビタミンAの前駆体、つまり体内でビタミンAに変化する物質なのです。

老化を防ぎ、ガンや心臓病の予防に効果があるとされています。

明日葉にはこの他に、ビタミンCやカリウム、ナトリウム、リン、鉄といったものが含まれています。

他の食品と較べてみても、遜色ないどころか、むしろ多めに含まれているほどです。

明日葉がバランスのいい食品であることは、こうした含まれる成分が多岐にわたり、しかも量が多いことに由来しています。

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