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胃にもいいあしたば

伊豆諸島のことわざの一つに「あしたばは胃の薬である」というのがあります。

そこで、あしたばの胃腸に対する作用を検討してみました。

胃の調子のよくない時に、まず起こるのが食欲不振です。

その原因としては、
①急激な感情の変動やノイローゼなどの精神的なものや他の発熱性の病気によるもの
②胃の型により食べたものが胃内に留りやすい胃下垂症など
③体内に毒素が蓄積された際や妊娠初期など
があげられます。

このような症状の時は、その原因を明らかにし、根本的な治療が必要となります。

さらに胃酸の分泌を促進し、胃の働きを高めることが重要となり、その治療法として健胃薬や消化薬が用いられます。

正常な人では、胃や十二指腸の粘膜はある種の防御機構があるので、胃酸やペプシンなどの消化液によっておかされることはありません。

しかし何らかの原因、例えば強いストレスなどで防御機構がくずれたときは、粘膜が自ら分泌している消化液によって消化される状態になります。

これを自己消化といいます。

このようにしてできるのが潰瘍です。

この場合、胃酸などの消化液の分泌を抑えることが必要となります。

その薬が抗潰瘍薬です。

最近注目されている抗潰瘍薬に、細胞内プロトンポンプ阻害薬があります。

プロトンポンプは胃粘膜壁細胞で合成される酸を胃の中に分泌する役目をしています。

そして、これを抑える薬はプロトンポンプの働きを抑えることにより、胃酸の分泌を抑えます。

あしたばのカルコンには、このプロトンポンプの働きを阻害して、胃酸の分泌を抑制する作用のあることが私たちの実験で認められました。

豚の胃底部の粘膜から取り出したプロトンポンプを使った実験でぱ、豚の胃粘膜にあしたばに含まれるカルコンを作用させたところ上図の結果が得られました。

この実験結果から、カルコンの量を増やすにつれて、プロトンポンプの働きが低下していくことがわかります。
(-log品計算のため、数字が小さいほどカルコンの量が多いことを示す。)

ラットを対照群六匹とあしたばのカルコン(キサントアングロール)を投与した群五匹に分け、七時問ストレスを与え続け、潰瘍の発生状態を調べた実験もあります。

その結果、何も投与していない対照群に比べ、あしたばのカルコン投与群は潰瘍の発生が約七〇%も抑えられました。

これらの実験結果から、あしたばに含まれるカルコンにはストレス性潰瘍の予防効果が期待されます。

日ごろから、胃腸の弱い方や、いろいろなストレスで胃腸の調子がすぐれない方には、ぜひあしたばをお勧めします。

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